【ペルー】琉舞や歌三線堪能 沖縄まつり盛況 4000人


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売店が軒を並べる祭り会場で買い物を楽しむ入場者

 今が夏本番の南米、子どもたちも夏休みとあって県人会の水泳プールは連日子どもたちでにぎわっている。この時期、県人会(ビクトル安里会長)主催の在ペルー市町村対抗スポーツ大会が毎年開かれている。

 今年は趣向を変え、初の沖縄まつりとスポーツ大会の開会式が併催された。
 児童生徒たちによる絵画コンクールや作文コンクール(沖縄の歴史と文化などがテーマ)で祭りのプログラムが開始された。会館周辺に設けられた各市町村が出店した売店が一斉に店を開き、沖縄料理やヒージャー汁、焼き鳥にお弁当、日本製の菓子類、衣類、履物類などを販売した。
 会場には、先にオリオンビールから寄贈されたちょうちんが掲げられ、お祭り気分を一層盛り上げた。
 正午からは、第1フットボール場でスポーツ大会の開会式が在ペルー市町村人会の代表メンバーによる入場行進で開始された。
 婦人会(仲田和子会長)のメンバーを皮切りに、初めてトルヒーヨ市から参加した県人会トルヒーヨ支部(セシーリア小橋川会長)のメンバー、アルファベット順に各市町村が続いた。
 昨年総合優勝を遂げたうるま市から優勝旗と優勝カップが返還され、続いて安里会長が開会宣言。1カ月余に及ぶ大会の幕が切って落とされた。
 沖縄まつりと開会式を訪れた入場者数は、主催者発表で4000人を超えたという。西銘順治会館大ホールで始まった沖縄の伝統的古典舞踊や雑踊り、歌三線を見ようと、観客はホールに入りきれないほどの大盛況だった。(赤嶺光弘通信員)