【ボリビア】任期終了の名嘉教諭、日ボ協会で講演


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2年間の任期を終えて講演する名嘉教諭=オキナワ日ボ協会文化会館

 沖縄県派遣教師として、2008年3月からボリビア国オキナワ移住地第一地域のオキナワ第一日ボ校で教壇に立った名嘉和也教諭は、2年間の任期を終了し3月18日、ボリビアをたち日本へ戻った。それに先立ち、オキナワ日ボ協会とオキナワ第一日ボ学校運営委員会の共催で送別会が同協会文化会館で開かれた。

 送別会で名嘉教諭は、「帰国にあたって~オキナワへの想い」とのテーマで講演。2年間の学校や地域社会における活動の経験の中で感じ、考えたことを披露した。オキナワ移住地で日本語教育が継続され、文化が継承されていくためには、青年たちがオキナワ移住地に戻り、働ける環境を整えることが不可欠であると語った。そのためには日本や沖縄との人的交流を続ける必要があるとした。
 ある参加者は「移住地の外の先生が、これほどまでに移住地の将来を考えてくれているとは」と感心していた。その後の会食で、名嘉教諭は各テーブルを回り、教え子やその家族から感謝の言葉を受けた。
(木内一夫通信員)