【アメリカ】イノウエ上院議員賞 県人会が受賞


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7人のプリンセスと受賞を喜ぶ比嘉朝儀沖縄県人会会長(後列中央)と会員ら。プリンセスのうち沖縄系はニコル・マスダさん(後列左端)、マリサ・タマルさん(同左から2番目)、クイーンのデイナ・ヘザートンさん(同6番目)、ジェニファー・アカミネさん(同8番目)

 2010年の「南カリフォルニア桜祭り」が10、11の2日間にわたって催され、日米博物館横の広場にメーン・ステージを設置して、多彩な日本文化が紹介された。プログラムの一部に日系コミュニティーに貢献したとして「ダニエル・イノウエ上院議員桜祭りリーダーシップ賞」があり、日米医療協会、アジアアメリカ・ドラッグ矯正委員会、2世ウイーク実行委員会、北米沖縄県人会の4団体に同賞が授与された。

 沖縄県人会はNPO組織として多くの会員同士が相互にボランティア精神を発揮、沖縄文化の継承と発展に尽力したことが評価された。昨年創立100周年を祝い、14の部があり、それぞれに活動が活発だ。
 41県人会参加の南カリフォルニア県人会協議会の中でも最大の規模である。沖縄県人会を代表して、比嘉朝儀会長は「沖縄県人会が栄えある栄誉に浴しこのような賞を受賞できたことは、会員一同が心を一つにして、沖縄文化を献身的に地域社会へと紹介し、活発な奉仕活動を行ってきたおかげです」と会員に謝意を述べた。
 受賞したもう一つの団体「2世ウイーク実行委員会」は1934年に創立され、戦前戦後7年間のブランクを除いてロサンゼルスで2世ウイークを開催、日系人最大のイベントで、南カリフォルニアの日本人および日系アメリカ人の文化継承を主な目的とする。翌年の35年には「初めての2世ウイーククイーン」を選出、親善大使の役目を担うようになって今日にいたっている。
 2009年のクイーンに選ばれたデイナ・ヘザートンさんをはじめとする7人のプリンセスには沖縄系が4人選ばれ、歴代最多となった。選出されたクイーンとプリンセスの任務はその年の8月から翌年の7月までとなっている。
(当銘貞夫通信員)