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現代陶芸彫刻家として世界的に活躍している高江洲敏子(タカエズ・トシコ)さん(88)への紺綬褒章伝達式がこのほど米ニュージャージー州のハンタードン美術館であり、沖縄県立博物館・美術館の牧野浩隆館長から賞状などが手渡された。
式典には牧野館長はじめ大城仁美学芸員と地元ニュージャージーの美術関係者や友人ら多数が列席した。
ハワイ生まれの高江洲さんの両親は具志川市(現うるま市)出身。沖縄県立博物館・美術館の「沖縄ルーツ」シリーズ展で「私の両親に捧(ささ)ぐ」と題して大々的な回顧展がことし1月1日から3月14日まで行われた。展示に当たって50点余の作品が美術館に寄贈され、世界最大のタカエズ・コレクションとなった。
紺綬褒章受章に当たり、高江洲さんは「私はただ粘土をこねていただけなのに」と冗談を交えながらも「最高の名誉です」と祖国沖縄への思いを含め涙ぐんだ。高江洲さんは、現在も日々欠かすことなく制作を続けている。
(比嘉良治通信員)