【アメリカ】琉舞大入り 立ち見も ニューヨーク市、移民週間公演


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
満員の客席をわかせた(左から)奥浜沙代子さん、長浜順子フィッシャーさん、ライト東盛早苗さん、田口沙紀さん、真由美ギャレスさん

 ニューヨーク在住で能松会(宮城能松会主)会員として琉球舞踊活動を行っている長浜順子フィッシャーさん(読谷村出身)らがこのほど、ニューヨーク市内クイーンズ地区公共図書館主催による特別企画「NY市移民週間リサイタル公演」に出演した。250席の会場は大入りで、後半は立見客も出るほど関心を集め、成功を収めた。

 公演には、ニューメキシコ在住の教師、ライト東盛早苗さん(那覇市出身)とライトさんの弟子の真由美ギャレスさん(名護市出身)が助演参加。演目は長浜さんと奥浜沙代子さん(那覇市出身)のかぎやで風で始まり、ライトさんとギャレスさんの四ツ竹、長浜さんのゼイ、後半の雑踊は宮城会主が創作した舞踊、祝い太鼓、うちなーの舞を披露し、黒島口説で、さらに盛り上げた。
 ニューヨーク在住の三線演奏家、田口沙紀さん(大阪府出身)による安波節、与那国小唄もあり、長浜さんと田口さんの三線共演で新デンサー節も歌った。全出演者による安里屋ユンタで幕を閉じた。
 移民週間にちなんだ今回の公演は日系人だけでなく、米国人も多数訪れた。長浜さんが三線を片手に八重山の方言「デンサー」や「ユンタ」の意味などを説明。観客は興味深そうに説明を聞いていた。
 長浜さんはじめ、ライトさん、ギャレスさんは4月末に開催されたニューヨーク東部のロングアイランド桜まつりにも出演。長浜さんは、ニューヨーク市ブルックリン地区でのマルチ・カルチュラル祭、5月2日のウエストチェスター郡の桜祭りにも出演した。