【アメリカ】琉球民謡協会北米支部 芸能のうたげ、盛大に


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 第6回親睦(しんぼく)“民謡の夕べ”が16日、米カリフォルニア州ガーデナ市のガーデナ仏教会で開催された。琉球民謡協会北米支部(新田保雅支部長)の主催で、約300人が参加した。北米支部が1978年に創立されて今年で32年目、歴代支部長は大城茂雄さん、故島袋盛一さん、石原春雄さん、新田さんへと継承されてきた。

現在会員は約70人、琉球芸能の隆盛に伴い、本土出身者やアメリカ人が琉球民謡、舞踊に取り組んでいる姿が多く見られるようになった。
 ロサンゼルスを中心に南カリフォルニア地域に広がる琉球民謡愛好家、8民謡研究所の門下生によって構成される会員による演目は琉球舞踊も含めて25に上った。島袋盛一琉球民謡研究所の門下生が、昨年亡くなった島袋さん作曲の「ロサンゼルス小唄」と「桜坂エレジー」を演奏して亡き師をしのんだ。新田支部長(53)=那覇市出身=が得意の「丘の一本松」を演じ、喝采(かっさい)を浴びた。昨年琉球民謡コンクールで最高賞を受賞したサンドバル美恵子さん=浦添市出身=が受賞曲「染みなし節」を華麗に独奏、観客の注目を集めた。幸地由記研究所の上原ちあきさんが八重山民謡の「トゥバラーマ」をしっとりと歌った。
 徳永愛子県人会副会長は「琉球民謡は年齢、男女、国の区別なく、今や世界音楽の一部になり、誰でもエンジョイできるようになりました。素晴らしいことだと思います。今後も手を携えて精進されてください」と激励した。(当銘貞夫通信員)