【アルゼンチン】全日系団体 盛大に行進 太鼓、舞踊に観客の山


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 アルゼンチンは、25日に独立革命記念日を迎えた。ブエノスアイレス市は昨年の沖縄県移民100周年記念祭典の際、同市のアベニーダ・マージョ(5月大通り)を沖縄県系人が行進したことに大変興味を示し、16日の建国200年祭式典を迎えて日系人団体に対し、祝賀行事への協力要請をした。沖縄県連合会をはじめ、日系団体連合会、日本語学校などすべての日系団体の参加の下に盛大に行進が展開された。

 行進を始める前に、まず石田仁宏在アルゼンチン大使が「アルゼンチンが記念すべき祭りに対し、日系人が祝賀に参加できることを誇りに思う」と述べた。続いて日系団体代表の生垣アキラ会長は「私どもがお世話になっているこの国の建国祭に参加できたことを大変喜んでいます」と話し、ブエノスアイレス市長代理が「わが国の200年祭に際し、アルゼンチンに住む日系人が積極的に参加していただき感謝の念でいっぱいです」とあいさつして式辞を締めた。
 そして5月大通りを行進した。先頭は石田大使を中心に日系人団体の代表が横断幕を掲げ、後に各日系団体旗を押し立て、在アルゼンチンの夢海渡太鼓支部、沖縄婦人舞踊団体などが演舞しながら続いた。
 まさに建国200年祭にふさわしい行進であった。道路の両側にはアルゼンチン人が山をなして群がり、日系人の演舞に関心を示していた。
 200年祭というのは、今から200年前の1810年5月25日、スペイン国王がフランスに捕虜にされるとともにアルゼンチンの統治力を失い、長年の念願であったアルゼンチンの独立革命につながったのである。(新垣善太郎通信員)

パレードする日系団体の代表ら
アルゼンチン建国200年祭で演舞する夢海渡太鼓アルゼンチン支部