【ブラジル】華の舞に満場拍手 島袋順子琉舞練場・第1回発表会


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25演目が披露された島袋順子琉舞練場の第1回発表会

 太圭流華の会・島袋順子琉舞練場の第1回発表会「芽吹き華の舞」(喜友里智辰実行委員長)がこのほど、県人会本部会館で催された。ブラジル沖縄県人会・文化センターや古典音楽団体など18団体が後援。立ち見席ができるほど会場を埋めた観客は、最後まで華やかな踊りに魅了された。

 あいさつで、島袋順子師範は「他の流派とは違う華の会の踊りを、発表会という形で見てもらうのが長年の夢でした。多くの方々の協力で、15年の節目に夢が実現できることになり感激している」と声を震わせていた。
 また天願末子さん、伊集ジュリアーナさんの教師免許取得のお披露目を兼ねた発表会でもあり、それぞれ「瓦屋節」「かせかけ」を踊り、激励の大きな拍手が送られていた。
 4歳から80歳まで47人の門下生は、1年前から発表会のための練習を重ね、晴れの舞台でその成果を披露。特に若手グループの「若衆メドレー」「つらね」「群星」の創作群舞は新鮮な印象を与えた。島袋師範、伊集さんによる「打組鳩間」「打組高平良万歳」の完成度の高い踊りに観客の目はくぎ付け。琉球國祭り太鼓(浦崎直秀支部長)の演舞、斉藤悟琉舞道場の友情出演もあり、来場者は25演目を満喫した。「素晴らしい舞台だった」と、フィナーレの後、島袋師範はお祝いの言葉と握手攻めにあっていた。
 島袋師範は国頭村奥間出身。1985年、12歳のときに家族とブラジルに移住。16歳から琉舞を習い始め、2007年に佐藤太圭子家元から師範免許状を授与された。イピランガ支部、サンタ・クララ支部、ジャバクワラ支部、カンポ・リンポ支部で教えている。(与那嶺惠子通信員)