【アメリカ】照屋勝子さん晴れの賞 日系2団体ウーメンオブザイヤー


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今年のウーメンオブザーイヤーに輝いた照屋勝子さん(左端)ら=リトル東京の京都グランド・ホテル

 日系市民協会ロサンゼルス・ダウンタウン支部と南カリフォルニア日系婦人会主催による2010年の「ウーメンオブザイヤー賞」がこのほど発表され、北米沖縄県人会推薦の照屋勝子さんが晴れの賞を受けた。今年の受賞者は照屋さんのほか、グレース・柴さん、マーリン・ノボリさん、ナンシー・小田さんの4人だった。同賞は1963年に始まり、今年を含めて受賞者は151人に上る。

 照屋さんの受賞は沖縄琴の指導と保存に長年尽くした功績が認められた。那覇に生まれ、大戦時に両親の古里伊是名村に疎開、そこで小中学校を出て、那覇商業高校を卒業した。照屋さんは50年前に幸地ナヘ先生の指導を受け、琴の研さんに励んだ。
 1961年にハワイに移住、65年に沖縄琴の教師免許を受け、68年に師範、75年に照屋勝子琉球箏曲ハワイ支部を開設した。80年には、沖縄琴の演奏者としてワシントンDCのスミソニアン博物館に登録され、89年に同館から感謝状が贈られた。
 98年に南カリフォルニアに移住、ロサンゼルス、オレンジ、オーシャンサイド、サンフランシスコ、テキサス、ニューメキシコなどに照屋箏曲研究所を設立し、指導と普及に努めている。2004年に琉球箏曲興陽会北米支部4代目支部長に就任、06年に北米沖縄県人会芸能部9代目部長となり、琉球芸能の研さんを積んだ。
 08年10月26日「照屋勝子師籍40年記念公演」をロサンゼルス郡で開催、1500人の観衆が詰め掛けた。沖縄からも国吉シゲ琉球箏曲興陽会会長(当時)はじめ、現会長安里ヒロ子さんら琴や三線、琉球舞踊などの32人、ハワイ、地元などと合わせ総勢130人の賛助出演があり、盛大だった。記念公演に照喜名朝一さんが特別出演、照屋さんと三線と琴の共演、記念公演を一段と盛り上げた。
(当銘貞夫通信員)