ブラジル移民100年で記念碑 とまりん緑地に設置


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
モニュメント設置を喜ぶ(左から)リカルド・オオタケ氏、ジョゼ・アントニオ・ゴメス・ピラス公使、安里カツ子副知事、川上オズワルド社長=18日、とまりん緑地内

 2008年の日本人ブラジル移民100周年を記念したモニュメントが、泊ふ頭ターミナル(とまりん)の緑地内に設置され18日、寄贈式と記念レセプションが行われた。ブラジル政府などが行う一連の移民100周年記念イベントの締めくくりとなる。

 モニュメントは、京都生まれでブラジルに移住した芸術家トミエ・オオタケさん(96)の作品で高さ2メートル、重さ300キロで鉄製の彫刻物。沖縄ブラジル協会の西原篤一会長は「沖縄からブラジルへ渡った移民は現地で大活躍しており、このモニュメントは県民にとって誇りになる」と話した。
 寄贈式では、ブラジル国営石油会社ペトロブラス傘下の南西石油の川上オズワルド社長、安里カツ子副知事、在日ブラジル大使館のジョゼ・アントニオ・ゴメス・ピラス公使ら関係者らが参加。ペトロブラス社と参加できなかったオオタケさんの次男リカルド氏にそれぞれ県から感謝状が贈られた。
 ペトロブラス社は移民100周年を記念したオオタケさんの2作品を沖縄と東京現代美術館に寄贈した。