【フランス】組手男女20人 迫力ある試合 フランス上地流空手


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迫力ある組手の試合を繰り広げる選手ら

 初夏の日差しが気持ちよいパリでこのほど、フランス上地流空手道協会はフランス空手道連盟とタイアップして、恒例のフランス全国大会を開催した。
 会場はパリの緑が美しい14区のディド体育館。午前中に形の試合があり、小学生から成人まで65人が参加。午後からは成人男女の組手の試合を行った。成人男子の形の部ではアントニオ・フロリオ2段が優勝。女子の部ではルーシー・ボデール2段が優勝した。

 午後からは組手の試合が行われ、男女20人が迫力ある試合を展開し、会場を沸かせた。顔面寸止め、ボディーや下半身を直接打撃する激しい上地流の試合に観客から大きな拍手があった。男子の部ではフロリオ2段が優勝、女子の部ではボデール2段が優勝した。
 今大会にはフランス上地流空手道協会会長の島袋幸信氏(68)=宗家範師9段=が、那覇市で上地流を指導している島袋春吉師範(宗家8段)を招へいし、形の部で審判、組手で特別審判を務めた。大会の前日には春吉師範が講師を務めるセミナーも同会場で開催され、大会翌日もユネスコ本部体育館で特別けいこを行い、積極的に指導した。
 今回は流派を超えてフランスだけでなくベルギーからの参加があり、島袋師範の指導する実戦上地流に、参加した50人近くの空手マンから大きな関心が寄せられた。春吉師範は「フランスの上地流のレベルもだいぶ上がりけいこ中は真剣で教えがいがある。これからがまた楽しみだ」と語った。
(大城洋子通信員)