11日、大物釣りで全国的にも有名な与那国「瑞宝丸」の金城和司船長が沖縄に来ているので、早速、伊江島沖へと泳がせ釣りに出掛けた。泳がせ釣りでなくてはならないのが、エサとなるムロアジの確保だ。ムロアジの魚体から反射される光と、ブルブルと泳ぐ波動が、巨大魚にはたまらないらしい。しかし、ムロアジの群れは常に移動しているので、狙って釣るのは難しく、これまで何度も苦労させられた。
ところが、金城船長はいとも簡単に、ムロアジを釣らせてくれる。最新機器を駆使して群れの動きを読み、仕掛けのサビキを投入すると、ムロアジが鈴なりに上がってくる。たちまちイケスの中はムロアジやサバでいっぱいになった。
人数分のエサを確保すると、いよいよ大物釣りの開始。魚群探知機で大物のポイントを探すと、船長の合図で、次々と仕掛けを落としていく。ブルブルとムロアジが暴れると、大物が近づいた合図。すぐに大物竿(さお)が海中へと突き刺さり大物とのファイトを堪能する。
この日は大物の活性が悪く、超大物こそ釣れなかったが10キロオーバーのカンパチが釣れまずまずの釣果に終わった。金城船長は「沖縄本島周辺の海も与那国の海に負けないくらい豊かな海。多くの人に泳がせ釣りの楽しさを味わってほしい」と語った。
■船からのサビキジグ
ここ数年、沖縄でも船からライトゲームがブームとなっている。軽めのルアーや釣り具を使い、細めの仕掛けで釣り上げるこの釣りには大物釣りに負けないスリルが楽しめる。
ライトジギングに加え、最近では日本の伝統的な釣法であるテンヤやカグラ等の釣りも盛んに行われている。そして、今回メーカーからのお誘いで、サビキジグと言う釣りに挑戦することになった。
これはサビキ釣りとジギングをミックスしたような釣り方で、コマセ等で手を汚さないで、いろいろな魚が簡単に釣れるとのことだ。
6日、ほとんどのメンバーが釣りは初めてという女性4人で慶良間の周辺で釣りを開始。仕掛けを投入し、底から5~10メートルまでをアクションを加えながら巻き上げては、落とす動作を繰り返すと、いろいろな魚が釣れて、初めての釣りを楽しんだ。
釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケット着用を心掛けてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)