【ペルー】我那覇さんの受章を祝う 旭日単光伝達式


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伝達式に臨む我那覇郁子さん(中央)と家族、友人、婦人会顧問の人たち

 長年にわたって日系女性のリーダーとして活躍し、女性の地位向上と社会福祉に携わってきた我那覇郁子さん(旧姓・神里、名護市系)に、このほど日本政府から春の叙勲として旭日単光章が授けられた。
 伝達式はリマ市サンシードロ区の目賀田周一郎大使公邸で行われ、家族や友人、日系婦人会顧問など多数が詰めかけ共に受章を祝った。

 我那覇さんは、神里勝富さんと、かまどさん(大宜味村田嘉里出身)の長女としてカヤオ市に生まれた。1954年、我那覇宗宏さん(旧屋部村出身)と結婚、4人の子宝に恵まれる。
 結婚当初は雑貨商を営んでいたが、やがてビクトリア区イキートス通りに自動車部品の輸入販売店を開業し軌道に乗った。
 しかし、89年宗宏さんが突然の病に倒れ、帰らぬ人となったが、長男をはじめ子どもたちが後を引き継いだ。
 同年10月、ペルー日系婦人会の会長に就任、2002年から08年までの6年間、エンマヌエル老人ホームのボランティア所長として活躍、そうした手腕が買われて09年、日系人協会内の神内高齢者福祉センターの所長として社会福祉に貢献した。こうした社会福祉活動が今回の受章につながった。
(赤嶺光弘通信員)