【アルゼンチン】日系人移民100周年 県人たたえ小冊子


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沖縄県系人の活動などを取り上げ、功績をたたえている小冊子

 ブエノスアイレス市はこのほど、「ブエノスアイレスの日本人」という小冊子を2千部発行し、その中で沖縄県人の移民100年祭を称賛し、加えてこれまでの功績を褒めたたえている。

 マウリシオ・マクリ・ブエノスアイレス市長は「アルゼンチン移民100周年祭に敬意を表し祝福することを私の喜びと致します。ブエノスアイレスは多民族共存共栄の市であります。そこで沖縄県人は100年の間、伝統文化を堅持しつつ義務、勤労、教育に努めることにより、わが国を構成する移民社会の中でも、とりわけ模範市民として評価されています」と述べている。
 次に同市事務総長であるマルコス・ペニャ氏は「沖縄県人コミュニティーが100年前からこの街に貢献してきたことを再確認できるであろう」と書いている。
 続いてクラウディオ・アブルフ総務および渉外部長は「この書物を出版することでわれわれ市政府とコミュニティーの密接な関係を表現することが目的の一つであります」と書き、次いで日本側から石田仁宏在アルゼンチン日本大使のあいさつ文を載せている。
 冊子は沖縄県人の活動を、写真を交えて取り上げている。非常に貴重な小冊子だ。アルゼンチンに現在住んでいる日系人は3万人余といわれるが、その3分の2以上は沖縄県系人とされる。日本の名に恥じない生活をして100年祭を迎えたのである。(新垣善太郎通信員)