【アメリカ】着付け活躍“ミス”に貢献 山野流「スエヒロ」の押元さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
スエヒロ・エイジェンシーの(右から)ヘア&メイク担当の寺井リナさん、押元末子さん、ミスジャパンUSAのアヤカ・ウマタさん、着付けアシスタントの寺内健太郎さん

 2005年に開講した山野流着装教室ロサンゼルス支部は、カリフォルニア事務局長で山野流準皆伝の押元末子さん(北中城村安谷屋出身)が率いて、多くの行事に参加している。「スエヒロ・エイジェンシー」の名でラスベガスを本拠地として、ロサンゼルスまで足を運ぶ押元さんは「ミスアジアUSA」で優勝するなど活躍の場を広げている。

 「ミスアジアUSA」の選考会にエントリーした「ミスジャパンUSA」のプロデュースを「スエヒロ」が担当。毎年開かれるコスチューム(服装)大会で、今年は着物姿の「ミスジャパン」が優勝した。同大会は日系コミュニティーでは、まだ知名度は低いが20年以上の歴史がある。フィリピン・ベトナム・韓国系社会ではメジャーなイベントで、押元さんは「日系社会の中でも私どもがこれから盛り上げていきます」と話した。
 09年12月には天皇誕生日に先立ち、在ロサンゼルス総領事公邸で天皇陛下の誕生日と即位20周年を祝うレセプションが行われ、束帯と十二単(ひとえ)の展示に貢献した。日本から山野流の山野正義理事長夫妻も参加した。
 10年4月には小東京の全米日系人博物館で講師と生徒30人が参加する華麗な着物ショーを催し、好評だった。4月には南カリフォルニア大学(USC)の短編映画「ザ・ロスト・サムライ」で着物衣装の着付けを担当したという。
(当銘貞夫通信員)