【島人の目】英語で新たな出会いを


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 インターネットで情報を調べたりしていると、英語をある程度理解することができて良かったと思うことがあるのだが、ここで紹介するケースもそれに該当するだろう。
 インターネットにはSNS(ソーシャルネットワークサービス)と呼ばれるサービスがあるのだが、その中でも現在世界最大手と言われているのがFacebookと呼ばれるサービス(日本国内の最大手はMIXI)。先日実際には会ったことのない人からこのサービスを通して連絡を受けた。どうやら同じ垣花(正確にはKakinohana)という名前で検索して私を見つけたらしい。

 彼は現在アメリカに住んでいるらしいのだが、もともとの出身は宮古島。幼少のころに養子としてアメリカに渡り、今はたまに沖縄に遊びに来る生活をしているらしい。
 驚いたのは、現在彼の(実の)両親が住んでいる場所と、私の両親が住んでいる場所というのが歩いていける距離にあるということ。お互い大西洋を隔てていて、生まれた場所にいるわけでもないのに、大きな親近感を持つ。
 ところで私と彼との間で交わされた連絡はほとんどすべて英語で行われた。ブラジルに行った時も会話はほとんど英語だったし、普段私が職場の同僚と行う会話もほとんどが英語だ。個人的には英語一辺倒になる問題点も認識しているつもりなのだが、今やドイツ人の医者も英語で論文を書くのが当たり前の時代である。かの言語を理解し、情報発信することができると、それだけでその人の世界が広がることにつながる。
 (垣花 顕、オーストリア・ウィーン在住)