【フランス】ピアニスト宮城さん 仏講師の国家資格合格 来月23日那覇公演


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フランスのピアノ講師国家資格に合格した宮城知子さん

 那覇市出身で、現在はフランス在住のピアニスト宮城知子さん(46)がこのほど、フランスのピアノ講師国家資格に合格した。宮城さんは武蔵野音楽大付属高校、同大学を卒業後1989年フランスに留学。エコール・ノルマル音楽院で、故エドソン・エリアス、パリコンセルヴァトワール(国立高等音楽院)でオリヴィエ・ギャルドン、テオドール・パラスキヴェスコ各氏に師事した。92年にパリコンセルヴァトワールの1位金メダル卒業を果たした。

 卒業後1度帰省したが2003年に再度フランスに拠点を移し、今回の国家資格の取得に至った。国家資格はまず、1次が論文で、そしてその合格者はコンセルヴァトワールの学長や教授などから編成される6人の試験官による45分間の2次面接がある。そこでは外国人だからといって言語的な優遇措置はなく、フランス人と全く同じ条件ですべてフランス語で行われる。
 ピアノ部門は全フランスから約350人の応募者があり、合格者は10%足らず。宮城さんは「きちんとフランス語を学んだ経験もないのに、フランス人と同様のスタンスでこの資格を得られたことに驚き、また大変な自信にもつながった」と話した。
 今後フランスでの活躍がますます期待される宮城さん。10月23日には那覇市首里で公演が決定しており、故郷に錦を飾る。
(大城洋子通信員)