【ぺルー】盛大に90周年式典 大宜味村人会


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青年部による太鼓演舞などで盛り上がる大宜味村人会創立90周年式典=ペルーの県人会館・西銘順治大ホール

 ペルー大宜味村人会(ホルヘ山城会長)の創立90周年記念式典がこのほど、県人会館・西銘順治大ホールで催された。共に90周年を祝おうと、村人会のメンバーはじめ、在リマ日本大使館の福田進公使兼総領事夫妻、宇田川雅幸領事夫妻のほか、ラファエル山城国会議員夫妻、アウグスト宮城チョリヨス区長夫妻ら各分野で活躍している「イギミンチュ」らが詰め掛けた。

 1908(明治41)年、大城林三さんほか14人の大宜味村人が厳島丸でカヤオ港に到着、ペルーの各耕地に入植した。大宜味村人会は1920(大正9)年に結成された。
 アンドレス宮城さんが司会を務め、ビクトル宮城祝典実行委員長が村人会結成の歴史を紹介。ホルヘ山城村人会長は、村人会の発展に寄与した歴代会長と75歳以上の高齢者25人に記念品と感謝状を贈った。
 ルイス嵩原村人会顧問は母村の島袋義久村長から届いた祝辞を紹介。島袋村長は祝辞で「村人会結成90周年という歴史の中で、政治、経済、教育、文化の各分野で活躍し、地域に貢献されてきた村系人に対して深く敬意を表します」とたたえた後、2011年に沖縄で開催される第5回世界のウチナーンチュ大会への参加を呼び掛け、村人会の発展と活躍を祈念した。
 第2部の余興では、宮城春子師匠率いる琉球舞踊道場「傘の会」を中心に青年部などの踊りや、歌・三線などが披露された。(赤嶺光弘通信員)