【ハワイ】沖縄人スピリット討議 第14回WUBネットワーク会議


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ウチナーンチュスピリットの継承について議論を交わす参加者=ハワイ大

 「ウチナーンチュトークストーリー」(お互いに語り合う)をテーマにこのほど、第14回WUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)ネットワーク会議が、ハワイ大学マノア校東西センターで開催された。

会議は沖縄という共通する背景を持つ者同士がお互いに歩み寄り、これまでWUBが構築してきたグローバルなネットワークを活用し、信頼を深めていく目的。沖縄、東京、大阪、ハワイ、北米、ブラジル、アルゼンチンなどのWUBネットワーク会員に加え、地元ハワイの沖縄関連組織のメンバーら約150人が参加し、従来にないユニークな会議となった。
 会議では10人ごとにテーブルを囲んでグループディスカッションが持たれた。さまざまな職種、組織、世代の人々をミックスして構成された各テーブルでは、ウチナーンチュスピリット(沖縄人の魂)とは、そしてそれがどのように各自の組織に貢献しているか、将来のその姿とは|などをテーマに話し合った。2011年に開催される世界のウチナーンチュ大会への要望も募った。
 最後は、各グループの代表がステージでパネルディスカッションを行い、まとめを発表した。ウチナーンチュスピリットを定義する要素として、協力体、奉仕、結束、前進、草の根のつながり、ユイマール、イチャリバチョーデー、横組織、包容力などが挙がった。また、若い世代にあらゆる機会を与え、参加をさせることでこういった価値観が受け継がれていくという意見が多く出された。
 ウチナーンチュ大会への要望では、沖縄の深刻な問題についての話し合い、家系図データベースの提供、ライブ中継などが出された。
 会議の前に新垣ロイドWUBハワイ会長は「ビジネスを中心に活動してきたWUBネットワークのメンバーと、地元ハワイ沖縄関連組織の関係が深まりコミュニティーのさらなるグローバルな発展を希望する」とあいさつした。会議は、午前と午後の部で構成され午前の部では、WUBネットワーク各支部の活動報告発表があった。ハワイ州知事を3期務めた有吉ジョージ氏がゲストスピーカーとして、あいさつした。(名護千賀子通信員)