【フランス】那覇・栄町の情感表現 マルチーズロックがライブ


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フランスで大受けだったマルチーズロックのライブ

 10月の終わり、日に日に寒くなっていくパリで、那覇市の栄町市場を拠点に活動する期待の熱いホープ、もりとさん率いるインディーズバンド、マルチーズロックがライブを行った。

会場はパリのチビジャパンエクスポ。日本のマンガ・アニメの“殿堂”といわれる大展示会場内だ。ハスキーで、重厚な歌声からあふれ出る詩、メロディーは人間くさく、まさに那覇の下町、栄町のにおいがする。フランス人の若いオタクたちにこのスタイルはまだまだ難しいのではないかと心配されたが、ふたを開けてみるとほぼ満員。誰もがじっともりとさんの歌に聴き入った。
 今回は沖縄在住スイス人、ダニエル・ロペスさんの企画する「琉球キャラバン」の一環。パリの前にフランス南部のトゥールーズでも2回ライブを行った。今回はメンバー5人のうち3人での演奏という完(かん)璧(ぺき)な条件でなかったにもかかわらず、現地のフランス人らは「フランスで売り出せば絶対受ける」と絶賛の嵐だった。(大城洋子通信員)