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米大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー選手の10年連続200本安打達成の偉業に感動し、三線を贈ったウチナーンチュがいる。うるま市のシンケンハウス社長の新里紹栄さん、友人の譜久山淳一さん、新里勇さん、神田哲夫さんの4人がイチロー選手の偉業達成に合わせ、はるばる沖縄からワシントン州シアトルを訪れ、「おめでとう」の刻印を入れた三線を、球団を通してイチロー選手に贈った。
新里さんは2009年にも9年連続200本安打を祝う三線を贈っており、「いつの日かイチロー選手が三線を奏でる時が来る」と胸を躍らせる。
9月末に渡米し、マリナーズの本拠地セーフコ・フィールド正面に200本安打達成を祝う横断幕を掲げ、球場前で三線と太鼓で沖縄民謡を奏でた。滞在中4日間は、にぎやかな演奏に球場スタッフも交えて、大いに盛り上がった。シアトル沖縄県人会のトーマス佐久間さんと息子さんの協力でアンプや電源を確保し、カチャーシーを演奏すると、通り掛かりのアメリカ人も体全体でリズムを取って一緒に踊るなど草の根交流を繰り広げた。シアトル在の県人らも激励した。
新里紹栄さんと神田さんは09年にも、カリフォルニア州のエンゼルスタジアム(ロサンゼルス・エンゼルスの本拠地)を訪れ、イチロー選手の9年連続200本安打を祝う三線を贈呈した。
新里紹栄さんは「われわれは信念を持ってイチロー選手に三線贈呈をしています。きっと沖縄の心を理解してくれると期待しています。来年は11年連続200本安打達成時に、大応援団を結成する予定です」と話していた。(当銘貞夫通信員)