【アメリカ】金城さんらに奨学金 南加県人会


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県人会協議会奨学資金授与式で奨学資金を受ける金城沙知さん(後列左から4番目)ら=リトル東京日米劇場

 毎年日本文化を奨励し、奨学資金を授与している南加県人会協議会(福岡健二会長)主催の育英奨学金募集・親睦(しんぼく)演芸会がリトル東京の日米劇場でこのほど開催された。演芸会は31回目を迎え、800人収容の日米劇場はほぼ満杯の観客でにぎわった。

 奨学金授与、表彰式典では沖縄県人会推薦の金城沙知さん(18)=琉球舞踊=をはじめ、地唄(埼玉)、日本舞踊(山口、群馬)、剣道(鹿児島、福島)、書道(関西)、煎茶道(宮城)、珠算(青森)の9人にそれぞれ千ドルが贈られた。日本文化の修練に携わり、将来日系社会に貢献できる若者(19歳から29歳まで)に与えられるもので、7年以上の日本文化の鍛錬期間に加え、師匠と県人会長の推薦が必要とされる。
 金城さんは5歳のころから眞境名愛子琉舞道場で練習に励み、日系諸団体のイベントで琉舞を披露し貢献してきた。父親は那覇出身の優さん、母親は長崎出身の恵子さん。沖縄県人会事務所で姉のさゆりさんとともにボランティアとして協力している。
 県人会協議会は41都道府県人会が加入、歴代および現県人会長約140人が理事となっている。資金集めのため今年は18の県人会がボランティアでバンド演奏、バレエ、日本舞踊・民謡、歌、創作舞踊、コーラスなどの演目で出演し、にぎわった。沖縄県人会からは宮城能松琉球民謡研究所が琉球舞踊「野原遊び」を披露した。(当銘貞夫通信員)