【アメリカ】会長に比嘉朝儀氏 南加県人会協議会


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次期県人会協議会会長に選出された比嘉朝儀さん

 41都道府県の歴代および現県人会の会長を理事として構成される南加県人会協議会は11月の理事会で会長選挙を実施、福岡健二現会長と比嘉朝儀第一副会長が立候補し、投票の結果、大差で比嘉朝儀さんが選出された。比嘉さんは、協議会の理事を9年間、書記を3年間、会報「幾山河」の原稿執筆を3年間務め、今年、第一副会長に就任していた。会の諸イベントの副総務や実行委員長、司会を担当、会発展に大きく寄与した真摯(しんし)な人柄が認められた。

 比嘉さんは1940年中城村生まれ。60年に渡米。2009年「沖縄県人会創立100周年記念祭」時の会長で、歴史的イベントを成功に導いた。
 比嘉さんは講演や日本語ラジオ放送を通して「若者たちが古里の歴史や文化を学び、自分のルーツを知り、アイデンティティーの確立につながれば幸い」と力強く語る。
 長年にわたり日系コミュニティーの活動にもボランティアとして貢献し、その功績が認められ、今年「日系スピリット賞」を受賞した。
 南加県人会協議会会長として比嘉さんは「県人会相互の疎通と融和を図り、親睦(しんぼく)を深め、イベントを通して交流を推進し、相互繁栄につなげていきたい」と抱負を語った。
 11年1月8日の県人会協議会の年次総会を経て、比嘉体制が正式にスタートする。県系出身の会長は玉栄正一さん、沢岻安和さんに続いて3人目となる栄誉。
 妻の博子さん、フリーランスの記者として活躍している次男のベンさんと共にガーデナ市に居住、70歳。(当銘貞夫通信員)