【ペルー】「ギノザンチュ魂」永遠に 村人会50周年祝う


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創立50周年を記念して作られた大型ケーキの前で記念写真に納まる関係者

 リマ市郊外の県人会館・西銘順治大ホールでこのほど、ペルー宜野座村人会(サンティアゴ・洋一伊芸会長)創立50周年を祝う祝典(ホルヘ・銀治伊芸祝典実行委員長)が開催された。沖縄から仲宗根勲副村長、多嘉山朝安村議会議長らが出席、ブラジル、アルゼンチンの宜野座村人会からも共に節目を祝おうと代表らが出席、祝典に花を添えた。

80歳以上の高齢者8人に感謝状が贈られ、約550人の祝い客で大ホールは熱気に包まれた。
 主催者を代表して、あいさつした伊芸実行委員長は、「先人たちが筆舌に尽くし難いほど、苦労に苦労を重ねて築き上げてきたギノザンチュ魂は、今や4、5世の世代に引き継がれ、ペルーの大地に大きく根を張り脈々と成長を続けている。母村の研修員受け入れ制度は、これまで多くの青少年に大きな夢と希望を与えてきた」と語った。
 多くの来賓の祝辞の中では、宜野座村出身の故・伊芸銀勇氏の功績をたたえた。2005年、97歳の長寿で生涯を全うした伊芸氏は、日本・ペルー両国の友好親善に大きく寄与し、叙勲も受けた。県系社会はもとより、日系社会のリーダーとしても活躍、温厚な人柄は今も語り継がれている。
 公務多忙で出席できなかった東肇村長は仲宗根副村長に託した祝辞で、これまで幾多の困難と辛酸を克服し、揺るぎない礎を築いた先人の功績をたたえ、11年10月に開催される第5回世界のウチナーンチュ大会での再会を呼び掛けた。(赤嶺光弘通信員)