【ブラジル】長寿祝い演芸会 県人会ビラ・カロン支部


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お年寄り60人に感謝して開かれた県人会ビラ・カロン支部の敬老会

 ブラジル沖縄県人会ビラ・カロン支部(知花ルイ広三支部長)の2010年度の敬老会・慰安演芸会(平良吉章実行委員長)がこのほど同支部会館で行われた。同支部は県人会44支部の中でも最大で、約430家族を擁する。敬老会にはお祝いの対象となる80歳から103歳までの高齢者146人のうち60人が出席し、家族や親類、友人たちと楽しい一日を過ごした。

 開会のあいさつで、知花支部長は長寿を祝し、「皆さんの笑顔がわれわれの励みになる」と述べた。平良実行委員長は「忙しくすることが健康の秘訣(ひけつ)」とゲートボールやカラオケに忙しい同支部の高齢者をたたえた。上原武夫老人会会長、城間和枝婦人会会長のあいさつの後、老人会相談役の新垣信光さん(84)が「皆さんの温かい気持ちに感謝します。ウチナーンチュの心をつないでいきましょう」と謝辞を述べた。
 記念撮影が行われた後、高安宏芳さん(88)の音頭で乾杯し、全員で「てぃんさぐぬ花」を合唱。続いて、知花支部長からお祝いと、上原武夫、照屋敏光両氏からのプレゼント、さらに婦人会からの記念品が一人一人に贈られた。
 演芸会は、民謡、舞踊、カラオケ、太鼓など、また法被姿の婦人会メンバーによる「沖縄まつり音頭」が華やかに披露された。
 この「沖縄まつり音頭」は、昨年8回目を迎えた同支部主催の「おきなわ祭り」(サンパウロ市公式行事・8月開催)のため、ブラジル連邦共和国在那覇名誉領事・西原篤一氏が作詞・作曲、それに城間和枝玉城流玉扇会師範が振り付けた。昨年から2日間の開催となった「おきなわ祭り」には約4万人が来場した。沖縄の郷土料理や芸能を中心に若い世代が企画する「おきなわ祭り」は地域の一大イベントになっている。(与那嶺恵子通信員)