【島人の目】KOAの卒業式


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 6年前に紙面で誕生を紹介させていただいた長男のKOA(光亜)が早いもので幼稚園を卒業し1月から小学校に通う。先日、幼稚園の卒業記念発表会に行ってきた。KOAが通っていた幼稚園はシンガポール国内で約20校を経営する大手の幼稚園で、6校合同で一般の劇場を使っての大掛かりな卒業式となった。前半は中国語劇、後半は英語劇となった。

 中国語劇は中国の昔話、英語劇は映画にもなった小説「80日間世界一周」をモデルに各校が指定の国を題材として、その国の文化や風習を学ぶというような内容であった。英語は当然であるが、子どもたちの中国語のレベルの高さに驚かされた。KOAの学校は4匹の龍という劇を行いKOAは黒龍。準主役?と驚き、彼のせりふ時にはカメラ片手に立ち上がり激写! その後、「興奮するのは分かりますが、両親の皆さまは席を立たないように」との場内アナウンス。親ばかな私。
 幼稚園を卒業し、いよいよ小学校入学。小学校もインターナショナルや日本人学校でなくシンガポールの公立校に入れることにした。小学生ともなればKOAが日本人ということをからかうような児童たちがいる年頃で、名札もあるので日本人ということが一目瞭然。親の方がビクビクしていても仕方ないが、いじめ等にも気を付けなければと考える。しかし、それはKOAの気持ちの持ち方次第で弱点とも強みにもなるであろう。
 シンガポールは国際都市らしく、公立校にも世界のさまざまな国からの児童がいるし、シンガポール人の日本人に対するイメージはそれほど悪くないので、過剰に心配することではないのかもしれない。それより、小学校2年からはじめる熾(し)烈(れつ)な試験、能力別のクラス編成のプレッシャーは大きい。頑張れKOA!お父さんは応援しているぞ!
(遠山光一郎、シンガポール在住、会社経営)