幸地学さんといえば沖縄出身者の中でも世界的に著名な画家の一人。その幸地さんの作品を20年以上取り扱っている画廊がパリの流行が交差する6区に存在する。
ギャラリークロードルマンはパリの星の数ほどある画廊の中でも一流のアーティストの作品の展示販売を行っている格式のある画廊だ。オーナーのクロード・ルマンさんはパリの画商界では重鎮といわれているが、自然体の老紳士だ。
そのルマンさんがこのほど数年ぶりに幸地さんの個展を開催した。12月に行われた個展には、幸地さんの作品コレクターや美術関係者がひっきりなしに訪れ、一つ一つ丁寧に作品を鑑賞していた。
1996年に第38回米国グラミー賞公式アーティストに任命され、一躍知名度が上がった幸地さん。しかしそこまでの道のりには多くの苦難と忍耐が必要だったと語る。今後はそのような経験を生かして、ジャンルを問わず沖縄の後進の育成のためにより頻繁に帰沖し、講演会や座談会を積極的に行っていきたいという。これから故郷沖縄での幸地さんの多面的な活躍が期待できそうだ。(大城洋子通信員)