【アメリカ】地元の園児と県人会 イーヤーサアサア シカゴ市


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元気よくエイサーを演じる聖マタイ日本語幼稚園の園児

 シカゴ市にあるネイビーピアー(商店などが並ぶ多目的施設)でこのほど開かれたウインター・ワンダー・フェストにシカゴ郊外ナイル市にある聖マタイ日本語幼稚園が招待を受け、応援のシカゴ沖縄県人会パフォーマンスグループと共にエイサーを演じた。16人の園児と県人会メンバーが、舞台をいっぱいに使った演舞を披露し、多くの観客から拍手を受けた。

 聖マタイ日本語幼稚園ではうるま市(旧与那城村)出身でシカゴ沖縄県人会の八巻希(やまきみのり)さんがエイサーを園児に教えている。
 八巻さんがエイサーを教えるきっかけは、弟が三線を持ってアメリカに遊びにきたこと。子どもたちが三線の音色と歌声に瞳を輝かせじっと聞く姿に、沖縄のエイサーが、アメリカの幼稚園に通う日本人の子どもにとって初めて触れる日本の伝統舞踊だということに気付いたという。八巻さんは「沖縄が誇るエイサーを子どもに教えていかなければという使命感とともに、沖縄の素晴らしさを音楽を通して子どもたちと共感できる喜びもある」と語る。これまで延べ100人の園児にエイサーを教えてきた。
 フェスト当日は、子どもたちが、シカゴ県人会メンバーのみつえ・コッチさん手作りの衣装を着た。園児は大勢の観客を前に「イーヤーサアサア」と大きな掛け声に合わせて舞台を跳びはねた。演奏の締めくくりは、シカゴ沖縄県人会祭り太鼓グループと聖マタイ幼稚園園児が共演した。
 シカゴ沖縄県人会パフォーマンスグループは1995年に祭り太鼓グループとして結成され、8人のメンバーでスタート。その後、琉球舞踊と三線が結成された。今では約30人にメンバーも増え、シカゴ地域のイベントに招待を受け出演している。(シカゴ県人会、瑞慶覧美江子会長)