【ボリビア】比嘉氏 新大使に 両親が東風平出身


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新駐日ボリビア大使に就任した比嘉正春氏

 ボリビア国駐日大使に任命された比嘉正春氏(55)=2世、東風平系=が日本への出発に先立ち、このほど県系団体関係者と懇談した。比嘉氏は「ボリビア国のことは当然のこととして、日系人さらには県系人のことも考えて働きたい」と語った。

 比嘉氏は懇談でボリビアと日本は良好な関係が続いているとの認識を語り、ボリビアは日本の技術に関心を持っているなど、さまざまな分野に話が及んだ。大統領専用機のパイロットをしていたことから、大統領から駐日大使へ就任要請を受けたことなどを話した。
 ボリビア沖縄県人会応接室で行われた懇談には、ボリビア沖縄県人会宮城和男会長、比嘉次雄前会長、コロニア沖縄農牧総合協同組合知花広志副組合長、同組合比嘉アンドレス副支配人、比嘉氏の兄正秀氏が集まった。多くが比嘉氏の同世代の人たちで、打ち解けた雰囲気の中で懇談した。
 比嘉氏は、琉球政府計画移民の第1次移民の故正信さんと妻ヨシさん(旧東風平村出身)の次男として1955年にパロメティアで生まれた。79年サンタクルスの航空士官学校を卒業。空軍大佐。2005年から09年まで大統領専用機のパイロットを務めた。(木内一夫通信員)