【島人の目】チャイニーズニューイヤー


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 シンガポールで迎えるチャイニーズニューイヤー(旧正月)も15回目になり、日本(新暦)の正月より、チャイニーズニューイヤーの方が新年を祝う気持ちになれる自分に違和感と心地よさを同時に感じながら今年も新年を祝っている。

 さまざまな人種が生活しているシンガポールでは、新暦1月1日やマレー系、インド系の新年も祝日として祝うが、人口の70%以上の中華系国民やシンガポールで働く外国人も華僑や中国人が多いため、やはり正月はチャイニーズニューイヤーであり、盛大に行事が行われ、ショッピングモールなども休みになる。
 日本と比べ「デキ婚」が少ないシンガポールでは卯(う)年に結婚し、次の辰(たつ)年にドラゴンベビーを産みたいというカップルが多く、今年、来年はめでたい年になりそうと、人々も今年は特に希望に胸を膨らませている。日本と同じように少子化が問題化しているシンガポールではこのチャンスを生かすべく政府も注目しており、政府主導のデートクラブの運営や宣伝など、いろいろな計画が進行中ということも海外では非常に驚くことかもしれない。
 私にとり、今年はどんな年になるだろう。2010年度は県委託駐在員にも任命され、シンガポールで沖縄関連の観光や物産等の仕事のお手伝いもでき大変有意義な年となった。11年度は、もっともっと沖縄とアジアをつなぐような仕事ができたらと願う。
 沖縄の将来を担うウチナーの子どもたちのためにも何かしていけたらとも思う。私一人では何もできない、今後も沖縄やアジアの人々とともに協力し合い飛躍の年とできたらと願う。
 (遠山光一郎 シンガポール在住、会社経営)