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パリ西部郊外に位置するカリエール・シュール・セーヌ市はこのほど、同市のスポーツ部門で特に大きな貢献をしているとして、島袋幸信さん(69)=浦添市出身、上地流空手道範士九段=にスポーツ功労賞を授与した。授賞の理由の一つとして、カリエール・シュール・セーヌ市の空手クラブとしてだけでなく、ヨーロッパでの上地流の拠点となり、国際交流の窓口として同クラブの名前を全国的に高めたことを挙げている。
島袋師範は受賞後「空手を通して、子どもたちに礼儀、規律、忍耐等の大切さを教えていて、参観に来る保護者らも指導法に賛同している」と話していた。さらに「25年間地道に指導を続けてきたが、そのことが地域の人たちに高く評価されたとうれしく思っている」と受賞を喜んだ。
同市に道場を開いて25年、当時の受講者は10人前後で、上地流をゼロから異国の地に教え続けてきた島袋師範の苦労が大きく報われた形となった。(大城洋子通信員)