【アメリカ】日本の蒸留酒ウマイヨ レストランにPR 試飲会に泡盛3社


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試飲会に出品された県内各メーカーの泡盛

 日本酒造組合中央会は本格焼酎と泡盛の米市場進出を図るため日本貿易振興機構(JETRO=ジェトロ)の協力を得てこのほど、ロサンゼルス市内でセミナーと試飲会を実施した。県内からは泡盛メーカー3社が出品し、沖縄が誇る伝統の酒を米国の消費者にアピールした。

 全米に日本食レストランは1万4千軒あり、中でもカリフォルニア州は4千軒で州別第1位となっている。だが食事とともに出される酒は、醸造酒である日本酒が主だった。
 ジェトロ・ロサンゼルス・センターの木村茂所長は「蒸留酒である焼酎・泡盛は、約500年の長い歴史を誇る日本の代表的な酒ですが、米国内ではまだまだ知名度が低い。昨年ニューヨークでの開催に続き、米国の物流拠点であるロサンゼルスでレストラン・バイヤー等の皆さまへ紹介すべく『焼酎・泡盛紹介セミナー』と『試飲会』を開催しました」と目的を語った。
 焼酎部門は福岡、長崎、熊本、大分、鹿児島・奄美の九州各社が出品。沖縄の泡盛部門は瑞泉酒造の佐久本学さん、ヘリオス酒造の松田あかねさん、久米島の久米仙の宇江城昌吾さんらが各社の代表的製品を陳列した。
 ヘリオス酒造の松田さんは30歳の若さながら米国留学の経験を買われて、試飲会に会社代表として参加。「日本の誇る蒸留酒として、焼酎・泡盛を広げていくためには、業界全体の努力に加え、国、県からの援助は欠かせないものであると強く感じた。沖縄の誇る酒文化を、世界各地を自分の足で歩き、伝えていきたいと思います」と語った。(当銘貞夫通信員)