【アメリカ】「日系社会へ貢献」宣誓 南加県人協議会新役員就任式


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就任式で宣誓をする新役員ら

 日本の都道府県人会数が米国内で最も多いロサンゼルス地域で、加盟する41県人会を統括する「南加県人会協議会」は2011年度新役員就任式と親睦会をロサンゼルスに隣接するモンテベロー市で開催した。昨年の選挙で会長に選出された比嘉朝儀さん以下、新役員25人が伊藤ルイス元ロサンゼルス郡検事の下に各役員が宣誓し就任、正式に比嘉新体制が始動した。

 就任あいさつに立った比嘉新会長は、各県人会を設立し存続させた先人の業績に敬意を表し「彼らがつくった歴史と遺産をいかに次世代に継承していくかがわれわれの課題である」と力説した。奨学金授与による若い文化人の育成で日系社会への貢献、県人会協議会の新しい波に真摯(しんし)に対応したいなどの抱負を述べた。さらに日系社会の発展に尽くすことを約束した。
 協議会名誉会長は伊原純一ロサンゼルス日本国総領事、新役員で沖縄系は沢岻安和顧問、比嘉朝儀会長、当銘貞夫第2副会長がいる。
 比嘉会長は、1940年、中城村生まれ。60年に留学生として渡米、白人家庭にハウスボーイとして住み込み、ウッドベリー大に通って国際貿易を学び学士号を取得した。卒業後は仕事の傍ら、日系社会での献身的な奉仕に努めた。日本語学校「羅府上町第二学園」で理事長を3年間務めるなど、日本語教育普及に15年もの間尽力した。ラジオ番組では、沖縄紹介を10年間継続して出演し、日本、沖縄、米国の懸け橋となっている。61年に北米沖縄県人会に入会、70年に理事、その後5年間会長を務めた。2009年の創立100周年記念行事を成功に導いた。協議会46年の歴史で沖縄系会長は故玉栄正一さん、沢岻安和さんがいて、比嘉さんが3人目となる。(当銘貞夫通信員)