ニューカレドニアから初参加 世界のウチナーンチュ大会


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世界のウチナーンチュ大会へニューカレドニアから50人の参加を発表する三木健沖縄ニューカレドニア友好協会長(右)とダルーズ・ミゲール副会長=4月28日、県庁記者クラブ

 10月に開かれる「第5回世界のウチナーンチュ大会」(同実行委員会主催)に、ニューカレドニア(フランス領)から県系人や政府要人ら50人が参加する。前回5年前の大会で一家族4人が墓参のついでに参加したことがあるが、今回は大会参加が目的の初の訪問団となる。

 沖縄ネットワークの「ニューフェース」として新たに加わることになり、沖縄ニューカレドニア友好協会の三木健会長とダルーズ・ミゲール副会長は「同じ島しょ地域で亜熱帯気候。観光で生きており、空手も盛んだ。いろんな交流ができる」などと期待を示した。
 大会には、県系人が多く住むポワンディミエ市長兼北部州知事、文化庁長官、北部州政府行政官、日本国名誉領事も参加。県系人に名護出身者が多いことから、名護市に姉妹提携を要請する。名護市の屋我地中にもポワンディミエ中との交流を申し入れる。10月にはニューカレドニア出身の空手形のフランスチャンピオンを沖縄に招く。来年7月にはニューカレドニアで空手交流をする予定。
 ニューカレドニアには県系人が推定で1500人いるといわれ、2007年にポワンディミエ中心に「沖縄日系人会」を発足。沖縄の友好協会を窓口に交流を重ねてきた。今回の大会参加はその交流の成果という。
 沖縄からの移民は1905年から始まった。鉱山労働者として800人以上が住んだが、太平洋戦争時に「敵国民」とみなされ、強制送還された歴史がある。
 三木会長は「当時、強制送還された父親のルーツを探りたい家族が多い。一人でも多くの人がこの機会にルーツを見つけてほしい」と語った。
英文へ→New Caledonia joins 5th Uchinanchu Festival for the first time