20日に発生した富士康(フォックスコン)成都工場の爆発事故を受け、親会社の鴻海精密工業は中国にある同社の全電子部品工場の操業を停止。この状態が長引けば、同社が委託生産しているiPad2の生産に大きな打撃を与えるのではないかと業界では危惧している。
同社は世界最大のOEM生産を行う台湾の鴻海精密工業の子会社。アップル社のほかソニー、任天堂、ヒューレット・パッカードなど、世界有数企業の主力商品を受託生産している。
同社の調査によると、爆発の原因は、可燃性のごみに何らかの原因で引火したことによる。米調査機関は、操業停止状態が1カ月を超えれば、今四半期のiPad生産の大きなマイナス要因となり、出荷予定の740万台を50万台下回ると試算している。