【アメリカ】オークションで支援 日米博物館、晩さん会に1300人


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日系コミュニティーに貢献したとして表彰状を受けるジェーン・アイコ・山野さん(中央)ら

 基金募集大晩さん会「家族のきずな、日系人の発展のために」と銘打って大キャンペーンを繰り広げる国立日米博物館(アケミ・ヤノ館長)は、このほどサイレント・オークションで集まった20万ドル(約1600万円)の大半を、東日本大震災の支援に寄付すると発表した。例年は日系人の若い世代の教育費に充てられていたが、今年は震災支援に充てることになった。

 ロサンゼルスダウンタウンに新設されたマリオット・ホテルの会場には、1人当たり最低250ドル(約2万円)の高額参加費にもかかわらず、1300人が参加、日系人のそうそうたる顔ぶれが集まった。
 大震災取材のため東北地方に行き、現地から報道したKTLAのテレビ・アンカーのフランク・バックレーさん(母親が日本人)が総合司会を務めた。ゲストのハワイ選出のダニエル・イノウエ上院議員とアイリーン・ヒラノ・イノウエ夫人(前日米博物館長)らがあいさつした。
 大晩さん会(Gala)で、これまで日系コミュニティーに貢献した人に表彰状が授与された。今年の被表彰者はウサギ・サムライ用心棒のキャラクターでおなじみのスタン・サカイさん、日本食品をアメリカに普及させた金井紀年共同貿易社長、山野愛子美容学院のジェーン・アイコ・山野さんの3人。金井社長とともにすし学院を開校し、すし職人の養成に努める上地勝也さんと山野学院着付け教室ロサンゼルス別院の経営を任されている押元(旧上間)末子さんは、共に沖縄県出身でロサンゼルスで活躍、当日壇上で紹介された。(当銘貞夫通信員)