ハワイ大、前原さんに名誉博士号 OTV「世界ウチナーンチュ紀行」


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ハワイ大学から名誉人文学博士号が授与されることが決まった沖縄テレビ放送の前原信一常務取締役(左)とハワイ大学沖縄研究センター相談役のロバート仲宗根氏=16日、琉球新報社

 世界で活躍する県人を1987年から15年にわたって紹介した番組「世界ウチナーンチュ紀行」の取材をした沖縄テレビ放送(OTV)の前原信一常務取締役が、同功績をたたえられ、ハワイ大学の名誉人文学博士号が授与されることが決まった。

ハワイ大学沖縄研究センター相談役のロバート仲宗根氏が来県し、前原氏に授与を伝えた。12月17日、同大マノア校で行う秋期卒業式で授与される。
 ハワイ大学によると、同博士号は人文学の分野やハワイに貢献した人に贈られるもので、過去には日本文学の川端康成らノーベル賞受賞者らが多く授与されている。県民への授与は初めて。マノア校が推薦した。
 同番組はハワイで2003年から210本が放送され人気を得た。仲宗根氏は同博士号が誰にでも授与されるものではないことを説明し「前原さんの番組はハワイで評価が高かった」と語った。前原さんはハワイ移民について「差別を受けながらも、県民同士結束し道を切り開いてきた。沖縄の移民社会の中で非常にいい形を形成してきたのがハワイだ」と指摘。授与について「普通は研究者に贈られるものだと思うが、身に余る光栄だ」と喜んだ。
英文へ→University of Hawaii honors OTV director Maehara with an honorary doctorate for his documentary program Sekai-Uchinanchu-Kiko