【アメリカ】新島さん選ばれる ウーマン・オブザ・イヤー


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祝賀会に出席した新センチ島乃婦ナンシーさん(前列右端)と北米沖縄県人会推薦の歴代受賞者=モンテベロー市内

 日系市民協会ロサンゼルス・ダウンタウン支部と南カリフォルニア日系婦人会が、日系社会に貢献した女性を表彰する「ウーマン・オブザ・イヤー」受賞者の祝賀会がこのほど、モンテベロー市のクワイエットキャノン・レストランで行われ、300人が出席した。

もろもろの分野で活躍する本年度の受賞者5人の中に県出身の新島乃婦ナンシーさんがいる。
 「ウーマン・オブザ・イヤー授賞式」は1963年に初めて開催、今年は48回目を迎えた。
 北米沖縄県人会の発展とともに、同会の南カリフォルニア日系社会への知名度が顕著となり、ここ数年沖縄県人会からの推薦人が表彰されている。
 受賞者の新島乃婦ナンシーさんは、音楽と食に造詣が深く、敬老引退者ホームなどでピアノ演奏会を開き、高齢者を楽しませてきた。沖縄県人会でも毎年沖縄料理の講習会を開き、当地の日英新聞・羅府新報にも長年にわたって沖縄料理の紹介記事を連載している。
 ナンシーさんは沖縄調理師専門学校創立者・新島正子さんの息子・故新島多嘉夫夫人。戦後初の沖縄からの米国留学生で琉球大学創立者の一人・島袋文一さんの娘である。
 受賞に当たりナンシーさんは「沖縄の食文化をアメリカに普及させる一端を担うことができることに無上の喜びをかみしめています。多くの人に支えられて今日があります。晴れ姿を故多嘉夫に見てほしかった」と感謝の意を述べた。
(当銘貞夫通信員)
英文へ→Nijima selected as a 2011 Women of the Year honoree