【アメリカ】ピクニックで親睦 北米県人会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ピクニックで盆踊りに興じる参加者ら

 北米沖縄県人会のピクニックが7月中旬、シカモア(楓)が生い茂げるエルモンテのウイッテイアー・ナロー公園であり、約450人が集まった。沖縄県人会のピクニックは60年以上の歴史がある。

最大の目的は親睦で、和気あいあいの中お互いの近況を確かめ合い、明日への生活の糧にできればとの願いが込められている。
 青く澄み渡った空、そよぐ風、今年の南カリフォルニアの夏はなぜか涼しげだ。緑の芝生の上に特設された舞台ではいろいろなイベントが行われた。今年高校を終え、9月から大学へ進学する優秀な成績の4人に県人会から奨学金が授与された。琉球國祭り太鼓が華やかに演奏され、30人余の若い青年たちの躍動感あふれるパフォーマンスに会場が沸いた。
 カイル・ナカダさんのフラダンス、カリフォルニア州立大アーバイン校生のヒップホップ・ダンス、宮城能松グループの琉球舞踊と民謡、空手の演武、子どもたちを中心に駆けっこや二人三脚、綱引きなど小さな運動会、大勢が参加してお盆音頭を輪になって興じ、沖縄色がにじみ出た一日を楽しく過ごした。
 南カリフォルニアはピクニック・シーズンたけなわ、41の都道府県人会はこぞってピクニックを開催する。その中でも参加者が450人を数える県人会は沖縄県のみ。吉田純子羅府新報記者は「これまで多くのピクニックの取材をしたが、沖縄県人会は規模の大きさ、プログラムの多様さ、婦人部と若人らのはつらつとした行事進行の巧みさは類を見ない」と印象を語った。
(当銘貞夫通信員)