「世界ネット」発足 県系の若者、フェイスブックで呼び掛け


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 10月の第5回世界のウチナーンチュ大会に向け、若い県系人のネットワークづくりに取り組んでいる次世代プロジェクトはこのほど、世界の若い県系人を結ぶ「ワールドウチナーンチュユースネットワーク」を発足させた。ネットの交流サイト「フェイスブック」を使い交流を呼び掛けたところ、県内外から20代、30代前半の若者765人が登録した。その中心メンバーを交流の窓口とし、このネットワークを将来どう生かすかなどについて議論していく。

 次世代プロジェクトは県内の若者ら15人が中心で、移民の歴史勉強会や大会PR活動などを繰り広げてきた。県内若者の交流の輪を広げる「ユースウチナーンチュネットワーク」を発足させており、今回の「世界ネット」は取り組みの一環。
 登録者のうち約200人は海外の若者という。旅費を工面できず大会に参加できない移民2、3世が多い。沖縄の若者たちと「つながりたい」という意志が強いという。交流が始まって以降、県内の若者たちは三線やウチナーグチを習い始めるなど変化があるという。
 次世代プロジェクトの玉元三奈美事務局長(23)は「よく言われる『アイデンティティーの継承』は題目に掲げればできるというものではなく、交流の実践で生まれる。そんな交流を広げたい」と意欲を語った。
 大会に参加できない若い海外県系人にメッセージフラッグを送る取り組みもしており、ボリビアからメッセージが届いた。28日午前11時からは、琉球大学生会館で「ミニウチナーンチュフェスティバル」を開催する。(新垣毅)
英文へ→“The World Youth Uchinanchu Network” launched for the Festival, calls for young people to participate through Facebook