【アルゼンチン】専門家が三線鑑定 方言収集も 対米請求権事業協会


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 南米の沖縄県系人の多くの家庭に昔の三線が家宝として受け継がれているという実情から、沖縄県対米請求権事業協会の主催で7月20、21の両日にブエノスアイレス市の県人会館で三線の無料鑑定が行われた=写真。

 派遣された専門家は、岸本吉雄琉球三線楽器保存育成会会長、外間善盛同副会長、琉球三線楽器保存育成メンバーの岸本尚登さんの3人。三線の大きさ、重さ、棹(さお)の型、材質、作られた時期の判定が行われた。この鑑定事業のため、ブラジル、アルゼンチン、ボリビア、ペルーの4カ国を訪問した。
 これに合わせ、時代とともに失われつつある純粋な各地域のウチナーグチの継承を目的に、神谷良昌同協会・地域振興部長と山城直吉琉球諸語継承事業審査専門部会副会長が、昔のウチナーグチを収録した。
(大城リカルド通信員)