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【ブラジル・サンパウロ市28日宮城久緒】10月13日に開幕する第5回世界のウチナーンチュ大会へのブラジルからの参加申込者が28日(現地時間)現在、同大会への参加を取り扱うブラジル内の旅行社4社の合計で1030人に上っている。ブラジルからの参加者は過去最多。
50代から60代になった県人子弟の間で自分のルーツをたどることに興味を抱く人々が増えていることなどが要因とみられる。
旅行社によると、東日本大震災の発生で申し込み辞退が相次いだ。インターバン旅行社=サンパウロ市=の仲宗根勝社長は「あれだけの災害だったので大会は開催できないという雰囲気が広がった」と話す。
しかし、夏ごろから申込者が増加。第2回(1995年)の参加者436人、過去最高だった初回(90年)の788人を大きく上回る。
仲宗根さんは「県人会活動に興味を示さなかった世代が自分のルーツをたどることが一種のブームになっている」と説明。県人会の取り組みなどで予定通りの開催が浸透してきたことや、ブラジル社会が安定し経済的にも余裕がある人が増えていることも要因に挙げた。ブラジル沖縄県人会の与那嶺真次会長は「残りの期間でさらに増えるのでは」と期待した。
第5回「世界のウチナーンチュ大会」をPRする県の南米キャラバン隊が28日開催した説明会にも県系子弟が多数出席した。親が具志頭村(現八重瀬町)出身の県系2世、保久原ジョルジ淳次さん(65)は「大会に参加し、両親の古里を知ることでウチナーンチュの精神を若い世代に伝えていきたい」と話した。