【ぺルー】先人の功績たたえる 北中城村人会が創立30年


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 ペルー独立記念日翌日の7月29日、在ペルー北中城村人会(フアン新垣会長)では、遠路はるばる母村より新垣邦男村長をはじめ、花崎為継村議会議長ほか23人の慶祝団の参加を得て、盛大に村人会創立30周年記念祝賀会を催した。

 祝賀会には特別来賓として、在リマ日本総領事館から飯田茂領事夫妻、ルイス上村日系人協会会長らも参列したほか、多くの「キタナカグスクンチュー」も駆け付け、300人収容の日秘文化会館大ホールは満席となった。
 安座間義勝さんの日語と西語を交えた司会でセレモニーが開始され、まず長年にわたって村人会の発展に大きく寄与し、100歳で前日に他界した安里昌一さん(村人会顧問)の冥福を祈って1分間の黙とうがささげられた。
 その後、婦人部コーラス部員による村人会歌の斉唱で幕が切って落とされた。フアン新垣村人会長の歓迎のあいさつに続き、ビクトル安里県人会長、ルイス上村APJ会長の祝辞が続いた。
 あいさつに立った新垣村長は祝辞の中で「筆舌に尽くしがたい幾多の困難を乗り越え、現在の揺るぎない北中城村人会の基盤を築いてこられた先人たちにあらためて深く敬意を表します」とキタナカグスクンチュー同胞のペルーにおける活動をたたえた。
 続いて相互の記念品の贈呈式が行われた後、創立当時から村人会を支えてきた元会長らに感謝状が贈られた。昼食を挟んで、第2部の演芸に移った。芸達者な若者が多い北中城村人会は15組が芸を披露して会場に詰め掛けた祝賀客を大いに堪能させた。
(赤嶺光弘通信員)