ペルー沖縄婦人会(諸見里美枝子会長)はこのほど、県人会創立100周年を記念して、与那嶺真次さん(ブラジル沖縄県人会長・ブラジルWUB会長)とペルー2世の我那覇宗孝さんを招き、沖縄の文化、歴史、風習など、特に2、3世が興味のあるトートーメーに関する講演会を実施した。
3、4の2日間にわたる講演会には大勢の県系人が詰め掛け4時間近くに及ぶ話に真剣なまなざしで聞き入っていた。
内容は沖縄が中国、遠くはタイ・インドネシアなどとの交易で、日本本土とは違う独自の文化と歴史を形成してきた経緯や、魔よけのシーサー、石敢當、ヒンプンなどの由来や、旧暦の祭事やカミンチュー(ユタ・ノロ)に関しての話、スーコー(四十九日、一年忌、三年忌、七年忌、十三年忌、二十五年忌、三十三年忌)が行われてきた経緯など。
特に質問の多かったトートーメーに関しては、長い時間を割いて分かりやすく説明された。
「姉妹だけだが、女でもトートーメーを持てるのか?」「独身で亡くなった兄弟の位牌(いはい)はどうするのか?」「将来、子どもたちがトートーメーを持たないと言ったら、どうすべきか」といった質問が飛び交った。
講演会が終わった後も、与那嶺さんから少しでも祭事などに関しての知識が吸収できればと取り囲んでいた。
(赤嶺光弘通信員)