【アルゼンチン】故郷の舞に観客盛況 内間キヨ子さんら


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満員となった会場でさまざまな演目が演じられた宮城流和美の会・内間キヨ子琉舞の発表会=ブエノスアイレス市の沖縄県人会館

 宮城流和美の会・内間キヨ子琉舞(喜納和美琉舞研究所亜国支部)の「初心の舞、文化の絆」と名付けた第1回発表会がこのほど、ブエノスアイレス市の沖縄県人会館大サロンで開かれ、会場が満員になるほどの大盛会となった。

 計23演目の発表会で沖縄から応援に来た喜納和美会主、日高悦子教師、山元由香子教師と上地美希さんの4人も出演した。
 野村流音楽協会、箏曲興陽会両支部による「嘉例の演奏」を皮切りに、喜納会主、琉舞の亜国支部支部長内間さん(73)が「かぎやで風」、門下生たちによる踊り「上り口説」「浜千鳥」「四つ竹」「かせかけ」「下り口説」「久米の島節」「武の舞」「鷲の鳥」、日高さんの「前の浜」、山元さんの「加那よー天川」、喜納会主、山元さんの「柳」など、さまざまな演目が演じられた。
 最後に喜納会主から内間さんに「師範資格免状」が手渡され、内間さんからは感謝状と記念プレ―トが喜納会主に贈られた。
 栄口朝行・野村流音楽協会亜国支部元支部長は「先生が懸命になって弟子たちを指導なさっておられる姿を見て感嘆し、頭の下がる思いがした。邦人社会に対するいろいろな催しへの協力出演は枚挙にいとまがない」と感謝の気持ちを込めて祝辞を述べた。
 内間さんは「踊りの奥義の深さを痛感するとともに、指導に厳しくとも大きな課題を自覚し原点に戻り継続していくつもりです」と語った。
 最後は恒例のカチャシーでお開き。「初心の舞、文化の絆」と題した発表会は文化継承活動に精力的に活動していることを示していた。
(大城リカルド通信員)