【アメリカ】慈善オペラを開催 県出身者らが主催


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 日系と韓国系クリスチャン・ビジネスマンが合同で主催する稲垣俊也(バスバリトン)、遠藤久美子(ソプラノ)夫妻によるオペラ・コンサートがこのほど、トーランス市のダブル・ツリーホテルで行われた。小川弘子さんがピアノ伴奏、女優のタムリン・トミタさんが日英両語と少しの韓国語でユーモアを交えて司会、満員の700人の観客を喜ばせた。

収益は東日本大震災被災者へ贈られる。
 「お江戸日本橋」「浜辺の歌」「ふるさと」などの童謡から「荒城の月」「箱根八里」など古い名曲、「昴」「花」「千の風になって」といった近代の歌など、主に日本調の曲が多かった。両者ともに東京芸術大学卒業後、イタリア留学の経験があり、「オーソレミオ」「サンタルチア」など原語のポピュラーソングを数曲歌った。「長崎の鐘」では前半を日本語で、後半をイタリア・バージョンで歌い観衆を魅了した。両歌手は敬虔(けいけん)なクリスチャン。アドリブで「人間愛の尊さ」を説いた。
 主催者の1人、南カリフォルニア日系人クリスチャン・ビジネスマンズ・ネットワーク会長の前原利夫牧師(宮古島出身)=写真左端=は「多くの方々が大惨事以来、数回の義援金の募金運動や現場でご奉仕をされたと思いますが、今晩もまたご支援いただきましたことを心から感謝を申し上げます」とあいさつした。
 エナジック社、金城義男ニューヨークライフ、カリフォルニアバンクなどがスポンサーになってサポートした。(当銘貞夫通信員)