アルベルト城間さん「祖父母に感謝」 喜瀬武原小中で講演


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 【恩納】10月に開かれる世界のウチナーンチュ大会のプレイベント「レッツスタディー ワールドウチナーンチュ」の一環として、ミュージシャンのアルベルト城間さん(ペルー出身、3世)を招いた講演会が15日、恩納村立喜瀬武原小中学校(西野朗校長)で開かれた。城間さんは「僕はペルー生まれだが、すてきな“第二の古里”を与えてくれた祖父母に感謝する」と語った。

 城間さんの祖父母は名護市屋我地出身。講演では祖父母をはじめ、移民した人々は畑が石だらけで開墾に苦労したことなどを紹介した。沖縄に来てすぐのころ「日本語を覚えるためのアルバイト先で、ペルーの歌を歌い、客がとても喜んでくれた。沖縄の人は僕の古里を大事にしてくれた」と「イチャリバチョーデー」の心をたたえた。
 講演では「コンドルは飛んでいく」や琉神マブヤーのテーマ曲も歌い、子どもたちも手拍子で応えた。城間さんに教えてもらいギターに初めて触った仲間玲(れい)翔(と)君(小学1年)は「ギターは大きかった。歌も面白かったし、僕も大きくなったらギターを弾いてみたい」と喜んだ。
 喜瀬武原小中校はウチナーンチュ大会開催に合わせ、毎月1回ゲストを招いて移民の歴史などを学んでいる。