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ノースカロライナ州、フェイエットビル市は、大規模な軍の施設を有し空挺(くうてい)部隊が駐屯する陸軍基地として栄えた街。そこには、多くの沖縄県系人の女性たちが根を下ろしている。創立から15年を迎えた県人会はこのほど、総合レクリエーション施設を借り切って記念祝賀会を行った。
会場には他州からも多くの人が駆け付け、400人以上の人たちでにぎわった。会員手作りの巻きずしやてんぷら、ミミガーのあえ物、そしてメンバーの息子さんが作った豚のローストなど盛りだくさんの料理が振る舞われた。ヨシ・ペコラロ会長は、「フェイエットビル県人会は『ユイマール』をモットーに会員が心を一つに力を合わせてきた15年だった」とあいさつした。
ステージでは、宮城流能松会上村多美子琉舞研究所の門下生による「かぎやで風節」で幕が開き、門下生らは他に「初春の舞」、「黒島口説」を披露した。安子・フェフナーさんと美佐子・ワインライトさんの二人は、「綛(かせ)掛(かけ)」と「加那ヨー天川」を舞い、練習の成果を見せた。
会場から「かわいい」の声が響いたのは、子どもたちによるダンス。今年のえとにちなんで「ウサギのダンス」とロボットの装いでロボット踊りが披露された。方言交じりのコントで始まったユーモラスな踊り「おじーおばーのめでたい節」は、会場の笑いを誘っていた。
琉球國祭り太鼓の2世たちは、2曲を披露し力強い演舞を見せた。
カリフォルニア州からのゲスト宮城能松会主は、「汀間当」と「浜千鳥」を情感豊かに舞い、会に花を添えた。ジョージア州から来た女性は「沖縄芸能を堪能し、いい勉強になった」と感想を話した。
(鈴木多美子通信員)