空手、文化で交流拡大を ニューカレドニア出身者、日系人ら討論


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 【名護】世界のウチナーンチュ大会のため来県したニューカレドニア沖縄日系人会の会員ら10人が参加する名護市・ニューカレドニア空手文化交流事業(沖縄ニューカレドニア友好協会主催)が8日、名護市国際交流会館で開かれた。空手のフランス王者で同国代表経験もあるニューカレドニア出身のミン・ダックさんによる演武やパネル討論があり、空手をはじめ音楽・芸能を通した交流拡大が提言された。

 パネル討論はダックさん、友好協会の三木健会長、ニューカレドニア観光局日本支局の丸山佳明次長を交えて行われた。ダックさんは「5歳で空手を始め、夢だった沖縄に来ることができ喜んでいる。競技のためパリに住んでいたが、来年以降はニューカレドニアで伝統空手を広めたい」と夢を語った。
 丸山次長は現在、観光振興に重点を置いていることや現地で日本への関心が高いことを挙げ「沖縄は独特の音楽、芸能があり、現地のカーニバルに参加すれば歓迎される」と芸能交流の促進を提案した。
 会場では日系人会会員が作ったココナツミルクでタロイモなどの野菜を煮込んだニューカレドニアの伝統料理「ブーニヤ」が振る舞われた。
 9日は名護中学校で小中高校生を対象に空手セミナーを開く。