【島人の目】人材育成と国際交流の懸け橋


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 第5回「世界のウチナーンチュ大会」も目前に迫った。重要なイベントの一つに「ワールドウチナーシンポジウム」がある。内容はウチナーネットワークを担う人材を育成するための県人会、または民間大使の具体的な活動や相互間・協力体制について議論するのである。

 沖縄県観光商工部交流推進課の説明によると、1990年8月、世界各地で活躍するウチナーンチュのネットワークづくりの先駆けとなることを目指した「第1回世界のウチナーンチュ大会」の開催を契機に、県ではウチナー民間大使制度を創設し、これまで496人を認証してきた。2004年度からこれまでの制度を改正し、新たに「新ウチナー民間大使制度」をスタートさせた。
 今回も全世界から新たな10人の民間大使が誕生する。北米沖縄県人会からは元県費留学生の山内優子さん、女優のタムリン・トミタさんである。
 「人材育成」は大きな重い課題だが、やりがいのあるテーマである。今回のシンポジウムで代表発言者(パネリスト)として世界から5人が選定された。てい子トゥシー・ニューヨーク県人会長、宮城和男・ボリビア県人会長、福島英世・香港新ウチナー民間大使、遠山光一郎・シンガポール新ウチナー民間大使、当銘貞夫・ロサンゼルス民間大使の5代表である。私もそのうちの一人として自分の提案(プロポーザル)を発表する。他の4人がどのようなアプローチをしているのか、興味深く見守っている。15日当日が待ち遠しい。多くの方の参加が望まれている。
(当銘貞夫米国ロサンゼルス通信員)